語り
2002年7月
2002年7月29日
ジャンプ35号購入。
かっこいいな辰っつぁん!!というのが初めの印象。ものすご自信たっぷりに「これは一捕手としての見解ですが…」と言いだしたあたり、久々に辰羅川らしいカッコ良さを見た気がしましたが、直後に「挑発に乗ってるヒマあったら打ってくれよ…」と至極もっともなツッコミがベンチから入ってなんかもう読者としてどうしたらいいのか判らなくなりました。私のこの盛り上がりをどうしたらいいのですか信也先生。…信也先生、時々ものすごいイキオイで読者を突き放すよな…。犬飼と辰羅川のコンビは実は作者自らに嫌われてるのだろうか。なんて思った夏の朝。
そしてここ一番の見せ所も、葵ちゃんダッシュのコマに心奪われて「辰っつぁんスゲー!!」よりむしろ「葵ちゃん!!葵ちゃん!!」と大興奮してしまい、本来あるべき感動が半減(その分は葵ちゃんへ)。それはもう司馬ファンの自分を申し訳なく思うほどに。ごめん、辰っつぁん。私は葵ちゃんさえいてくれればそれで幸せなんだ…。なんかすごいぶっちゃけちゃったよこの人。でもね、前回どうした訳か雲隠れしちゃった葵ちゃんが戻ってきてくれて嬉しかったんだ…。しかもその直後に葵ちゃんのグラサンとれちゃって更に大ショック。もうこうなっちゃうと辰っつぁんのヒットも「いつの間にか打っていた」くらいの印象になってしまいました。あんなにカッコよく「君を負け投手にはさせません」と言い切っていたというのに(しかし子津のことは本気でどうでもいいんだな辰っつぁん…)。せっかくモミー流剃刀カーブ攻略を披露していたというのに。最低な読者だ、我ながら。
しかしあのグラサンフライングにはドッキリ☆でしたよマジで。次のページめくるのが怖かったです。「え!?ちょっと待って信也先生!!こんなとこで葵ちゃんの素顔公開なの!?そんな!!
心の準備が!!」と一人あたふたしてました。通勤途中の満員電車で。でもやっぱり素顔は見せない葵ちゃん。それでこそ葵ちゃんだよ!!と安心しつつ、泥だらけの姿に「んまあなんてことなの!!
宅の葵ちゃんが泥だらけなんて信じられませんことよ!!葵ちゃんちょっといらっしゃい、お顔を拭いてあげるざます!!」と三角眼鏡をクイっとあげつつレースのハンカチを取り出したりしちゃうような気分になりました。私の気持ちが少しでも皆様に伝われば幸甚です。
そしてそんな葵ちゃんの活躍をよそに、一人屈辱にうち震える鹿目先輩。
「僕たちはずっと表舞台にも出れず耐えてきて…今年やっと…自由になれたはずなのだ…」と、今まで耳にタコが出来るほど言われ続けてきた『なぜ十二支校野球部の2,3年はあんな実力を持っていながらレギュラーになれなかったのか(そして甲子園に行けなかったのか)』という疑問への答えをさりげなく提示しつつ悔しがってます。でも○ほっぺです。間抜けだ…先輩…。
しかしそんな鹿目先輩をなだめる大人な牛尾キャプテン。
「だから今こそ僕たちは実力で一年軍に勝とうじゃないか!」と、まさにスポーツマンの鑑な励まし方で鹿目先輩の怒りを鎮火させるあたり、なんとも牛尾節だなあと思いました。当サイトの牛尾キャプテン日記流に解説させていただくと、
剃刀カーブを攻略されまくった鹿目くんが、ついに癇癪を起こしてしまった。端で見ている分には、小学生が地団駄踏んでるみたいでちょっと笑えるような光景ですらあるのだが、このままほうっておくと絶対に僕やみんなに怒りの矛先(八つ当たりとも言う)が向いてくるのは火を見るより明らかだ。しかもいつも一番酷い目に遭うのは僕なので、なんとか鹿目くんの気を逸らさねばならない。とりあえず、ひたすら前向きな言葉で誤魔化した。誤魔化しとは言え、我ながらもっともな言葉だったと思う。言いながら少し自分に酔ってしまったくらいだ。
という感じでしょうか。いいのだろうか、こんなこと書いて…。でもこのコマの二人、なんかやけにすがすがしすぎてちょっと気持ち悪いよなとか思ってしまいました。特に鹿目先輩、いつもの悪人ヅラがすっかりどっかに消えて、サンタさんの存在を信じて疑わない子供のような純真な瞳になってて不気味この上ありません。しかも牛尾先輩の言葉を黙って聞いてるあたり、実は鹿目先輩の悪キャラぶりは必死の演技だったのだろうかとすら思えてきます。あの外見で素直な性格だと周囲になめられっぱなしになるので、なめられない為の必死の抵抗なのかなーと…いや、そりゃねえよな。
そんな疑問を残しつつ、次回は猿野の出番です。待ってたぜ猿野!!いっちょ頼むよミラクル。
ところでこないだ「オー!マイキー」フォトコミックを見て思ったんですが、タイム君って辰羅川に似てるよな。
2002年7月21日
ジャンプ34号購入。
今回のミスフル、最初に読んだ時は気付かなかったのですが、葵ちゃんが出てなかったんですね…。しゅーん。でも今回は面白く読めました。葵ちゃんが出てないことに気付かないくらいに夢中で読んじゃいましたよ。ダメなファンその1。
VR改、ようやく出ましたね。なんともアクロバティックな技ですね。しかしコレ、通常は使いようがない技だよなあ…。VRの阻止でホーム前に張り込まれた場合だけに有効なのではと思いました。しかもさ、名称からするとえらいことになっちゃってる技だよコレ…。VRってのは、飛行機の離陸での加速時に使われる呼称からとってたと思うんですが、それからすると離陸直後に一度地面と接触して反転宙返りしちゃってますがその飛行機。「改」っていうかむしろ事故だよ。乗客わやくちゃの大惨事ですよ。…ごめんね比乃、つまんないケチつけんなって感じだよね。かっこよかったよ、君は。君はかっこよかった。うんうん。走ってる時の悲壮な表情も良かったよ。
しかし鹿目先輩、三象への命令が偉そうですがそれよりも命令の内容がすごすぎます。「潰すのだ」ってのは多分、走者として潰せという意味なんでしょうが、三象先輩に命じた場合、物理的に潰せと言ってるのか?と確認したくなります。鹿目先輩が言うことならなおさらです。んで三象先輩も、マジでぺちゃんこにするつもりなのか?っていうようなイキオイでタッチしにきてるので更に不安です。スポーツマンシップからすると問題だと思います。
ところで比乃のゴール時、みんなが心配して駆けつけてくれてますが、その中に葵ちゃんがいなかったことが非常に不満でした。いや別に司馬×比乃とかそういうことではないのですが、あの優しい葵ちゃんが、あんだけ仲良さそうな比乃がぶったおれたのをほっぽらかしてるということがなんか納得いきません。明神ですら泣きそうな顔で走ってきてるというのに…。と思いつつよく見たら、グラウンドのどこにも葵ちゃんがいない…。前回の子津の打席で一塁を蹴った後、忽然と消えてしまってます。比乃のV2からよく見て下さい。
猪里先輩の近くに葵ちゃんの姿は見えません。そして「セーフ!!」でグラウンド全体を見下ろすコマになりますが、その中にはなんと一塁以外の走者の姿がないんです。…どういうことなんだ、これ。神隠し!?
あんまり可愛いから、つにい神隠しにあっちゃったの!?アタイの葵ちゃんを返して!!返してよ神様!!…まあ、単なる描き忘れだろうなと思いますが。大丈夫なのか信也先生。
今回のギャグポイントでちょっと笑ってしまったのは、明美の「あ~もう兎丸くん大好き でもゾウさんはもっと好きです」。あのCMのガキを見る度「大人が働いてんとこにイタ電かけてんじゃねえこのクソガキ!!」とはったおしたくなる私ですが、このギャグには思わず笑ってしまいました。
そして次回はようやく辰っつぁんの活躍ですね。やっぱ総大将なのに大して活躍してない辺り、密かにムカついてたんだみんな…。そしてもうあだ名はモミーで決まりなんだ…。がんばれ辰羅川。とりあえず、猿野までの打席は絶対出塁できるだろうから安心だね(身も蓋もない)。どうでもいいけど、オープンスタンスで構えた君、片目のトーンがはがれててオッドアイになっちゃってます。かっこいいNE!!
ところで比乃君、前々から疑問だったんだけど(そして誰もが同じ疑問を抱いてると思うんだけど)、なんで走るのが一番好きなのに野球なんかやってんの?陸上部入って短距離走でIHとか目指した方がいいと思うんだが。…単純に考えれば、野球ならではのかけひきが好きなんだろうとかそんなような回答が浮かびますが、もしこれが「クラスが一緒で仲よくなった司馬と比乃」というのがオフィシャル設定だったら、葵ちゃんが野球部に入ることにしたので陸上部を諦めて野球部に入部希望した比乃っちという設定になってそうで怖いです。…違うと思いますが。
2002年7月14日
ジャンプ33号購入。
ど…どうしよう…。葵ちゃんが…葵ちゃんがかっこいいよお。
葵ちゃんが打った、葵ちゃんが打った!!とクララが立った時のハイジのようにはしゃいでしまいました。年甲斐もなく。「いい加減お前も落ち着いて、漫画とかやめなさい」と諦め気味に諭す両親の顔が脳裏をよぎったりしますが気にしちゃ負けだ。
しかも累を踏んだ後、「今まで何で振んなかったんだよ!?」とヤジられる中、恥ずかしそうに上着を直してる葵ちゃんがまた可愛くて、思わず突っ伏してプルプルしちゃいました。か…かわいい…。もうお前ら、そんなケダモノのような目で葵ちゃんを見るな!!
視線の暴力だ!!とジャンプ読者共への義憤に燃えてしまいました。ジャンプ読者がケダモノのような目で葵ちゃんを見てるのを見たのかと問われると「そうです」とは言えませんが、きっとみんなケダモノのような目で見てるに違いないのです。あんなに可愛いんですから。可愛さは罪。葵ちゃん、あなたのその罪、私にも背負わせて頂戴…と泣きながら言いたいです。もう自分でも何言ってんだか判らなくなってきました。
それにしても葵ちゃんに打たれた時の鹿目先輩の驚愕はすごいですね。打たれるとはマジで思ってもみなかったんでしょうねえ…。ご愁傷様です。「まさかこんな奴に僕の剃刀が打たれるなんて…」という台詞には同感しました。そりゃイヤだよな、あんないかにも野球舐めてそうな変なカッコしてて打撃が弱点のくせにろくに練習しちゃいなかった一年坊主に自慢の球が打たれたら…。「フフ…これだから野球はわからんな」と呟く監督には、「いえあの、野球ならではのどんでん返しなんですかアレ?」と聞いてみたくてなりません。
ところで今回の猿野、なんだか「お前が監督なのか!?」と言いたくなるような励まし方で素敵でした。「オレはお前のバッティングを大いに買っているんだよ」という台詞に、思わず「イヤ、カーブ打ちもろくにできない野球素人の君に言われても困ると思うよ、子津も…」と思ってしまいました、すいません。猿野ファンの皆様ごめんなさいごめんなさいー。
そしてVR改は出るのかと思っていたら、やっぱり出ましたね。さて間に合うのでしょうかホームイン。…間に合うんだろなー…(そんな身も蓋もない)。
ちなみに今回の萌えポイント。子津の打席で、ちょっとリードをとってる葵ちゃん。隣に立ってる虎鉄先輩と比べてみて、やっぱりでかい…v
と妙な嬉しさを感じてしまいました。やっぱね、葵ちゃんの可愛さはあのでかさもポイントだと思うのです。くあー可愛いなー葵ちゃん。
2002年7月8日
ジャンプ32号購入。
やったな比乃!!偉いぞ比乃、そして葵ちゃん!!
なんていうか、すごかった。かっこよかった。いくらストレートとはいえ、それなりの速度を持った球を走りながら上からバット振り降ろして打つなんて絶対無理だろと言いたい気持ちもありますが、ここは素直に「かっこいいぜ比乃!!」と興奮しておきます。打つ前に「シバくんごめんよ…」などとまたしても司馬好きぶりを見せつけていることにもあえてツッコまないでおきたいと思います。
それにしても、比乃の打席を必死に見守る葵ちゃん。不安というより、むしろ緊張の面持ちですね。作戦には自信があるものの、比乃がうまく動けるか心配だったのかもしれません。その証拠に、比乃が打った瞬間、ふっと笑顔になっちゃいます。おいおい、まだ打っただけじゃん…。笑うのは早すぎるよ葵ちゃん。安心するのは比乃っちが一塁に触れてからだろう。…などと思っていたら案の定、蛇神先輩の絶空が炸裂しますが、目測を誤った蛇神先輩のエラーにより、なんとか出塁は果たしてくれました。先輩…アンタの目はやっぱりガラス玉ですか…。速度や角度がアップしてても、クロスファイヤーほどじゃないでしょ…。クロスファイヤーは打てて比乃の打った球が捕れないのはなんだか不自然な気がするのですがどうですか。「我とした事が見てくれに囚われていたとは」ってことは球の動きを予測して捕ってるみたいな印象ですが、3球同時ノック時の牛尾キャプテンの解説によれば、リアルタイムで球の軌道を追ってるはずじゃないんですか先輩…。どうでもいいけど「まこと不覚也」って台詞、「牛尾まこと見事也」を思い出しました。あれのせいで、未だに牛尾キャプテンは「牛尾まこと」という名前だと間違えてしまいます。ああでも今回の牛尾先輩もカッコ良かったな…。
そして次の打席は十二支野球部アイドルの葵ちゃん。
素振りでウォーミングアップしてる背後で「ここは代えた方が…」なんて失礼な会話がなされていて非常に腹立たしい限りですが、どうやらこの試合で一度もバットを振ってすらいなかったことが判明してしまい、軽いショックを受けました。いくらなんでも葵ちゃん…バット振るくらいはしても良かったんじゃ…。
そしてやっと小粋にビート刻んでたという伏線が生かされたようです。もみあげ総大将も吃驚仰天。これで凡フライになっちゃってゲームセットなんてオチだったら、私は信也先生に一生ついていきます。