語り
2003年1月
2003年1月28日
ジャンプ9号購入。
今週の一番の驚きポイントは葵ちゃんのデッドボールでした。
帥仙め!!許しがたし帥仙!!たった1コマで片づけられているようなエピソードにここまで怒らなくても、という気がしないでもないですが大人げなく立腹です。いかに葵ちゃんの困り顔が大好物(……)と言えど、葵ちゃんが痛い思いをするのはいただけません。思わず誌面に向かってちちんぷいしてしまいそうになりました。もはや大人げないを通り越してただの危ない人です。大丈夫なのか、私……。
ひとしきり心中でちゃぶ台をひっくり返しまくって落ち着いた後、冷静になって読み進みましたが、今回は蛇神フェスティバル開催の模様ですね。華武の八陣守備にすっかりハマりまくりな十二支打線の中、華麗なるご開眼で試合の流れをかき乱す救世主です。またしても見開きで白黒反転の世界、もうそこは蛇神ワールド。
「いっさいの物事は絶え間なく変わりゆき滅び行くが世の理」などと、試合中に何言っちゃってんだアンタ的な独り言や般若心経まで唱えられちゃってますが、なにしろ蛇神ワールドなので気にしちゃいけません。でも「我 無想の境地に至れり」って、ホントに無想の境地にいる人は言わないよね……などとA氏としんみり語ってしまいました。……さんざんツッコんどいてなんですが、そういうのを含めてもカッコいいっす蛇神先輩。特にヒットした瞬間のカッコ良さにはマジでしびれました。有為転変って一体誰に何を説こうとしてんですかとかそんな疑問も吹っ飛びます。……ひとつだけ質問が許されるならば、虎鉄先輩たちのいるベンチからバッターの目が開いてるかどうかはホントに見えるのだろうかということは聞いてみたいですが……。
そんな蛇神様の凄さを目の当たりにして「面白え」とうそぶく御柳を見て、先日友人から「神主打法は落合が使ってた打法だよ」と教えてもらってえらく驚いたのを思い出しました。驚いたのは神主打法が実在したことではなく、落合が使ってたというところです……実は私、その昔父親がロッテオリオンズの大ファンであったが故に、さんざんオリオンズの試合を見に行くのにつきあわされていたのですが、当時落合はオリオンズの花形バッターとして活躍していたのです。つまり神主打法を生で見ていたはずなのですが……お、覚えちゃいねぇ。ていうかぶっちゃけ、その頃から野球が大嫌いで(今は多少は好きになりましたが)、試合を観に球場に連れて行かれてもグラウンドなんかまるで観ちゃいなかったのですスミマセン。父親が熱狂的に応援してる横で私が何をしていたかというと、点が入った時用の紙吹雪作りか読書に夢中でした。すまん、父親。でもアナタがオリオンズファンだったせいで同級生男子から謂れのない迫害を受けてたという事実で帳消しにしてくれ……。当時は阪神がやたら調子が良かったんで、パリーグファンというだけでかなりのマイナーだったんだけど、パリーグの中でも西武以外はバカにされまくりだったんだよう。そんな中、父親により強制的にロッテ子供ファンクラブに入会させられていたことがバレて以来、「ロッテの会員」という言葉で蔑まれていたマンダラでした(ていうか、それは単なる事実であって罵り言葉でもなんでもないだろと今となっては言いたいですが)。なんかどーでもいい自分語りを随分書き連ねてしまいましたスミマセン。ていうか今どき「ロッテオリオンズなんて球団知らん」と片づけられそうで怖い。
閑話休題。
蛇神・牛尾以降の打線がすっかり殺されてしまった十二支ですが、「捕られなきゃいいんだろ」とホームランかっとばす気満々な猿野。しかし奴はあくまでも凪ちゃんの為に野球をやってんだなーということが丸判りなモノローグに思わずホンワカしちゃいました。凪さん凪さんって凪さんが見てなきゃ打てねーのか!!
と言いたい気持ちでいっぱいですが、そんな猿野がやっぱり愛しいです。凪ちゃんの裁縫下手ぶりにまたホンワカ。しかし綻びから見えるパンツの微妙な柄にちょっと複雑な心境。猿野……どういうパンツ履いてんだアンタ……。
それはともかく、渾身の力でバットを振る猿野の表情がまたすごく良くて「あーやっぱミスフル好きだ……」とふぬけてしまいました。ちゃんと当たるのか!?ホームランになるのか!?来週が楽しみです。
どーでもいい話ですが、冒頭の猿野の夢で、動物になってしまった十二支の面々の中、羊が監督であることになんとなく違和感を感じてしまった私はやはり鈴木信也ファンなんだなーと思いました……。やっぱメェーメェー言ってんのは信也先生でないと、という気分です。
2003年1月20日
ジャンプ8号購入。
今回は1ページ目からビックリです。
牛尾先輩が神に祈りを捧げてます。今までもこんなことやってたんですかこの人。ホームラン打つたびに神に感謝してたんですかね。そういう訳でもなさそうですが。というか、野球にうつつを抜かすよりもむしろ生涯を布教に捧げろとあなたの神は言ってないですか?なんてことはともかく、これはやっぱり我々への媚なのでしょうか鈴木先生。チクショウと思いつつもやはり喜んでいる自分がイヤです。もうホントかっこいいよ御門様……。牛尾御門=かっこいいという式が既に脳内に刷り込まれているため、御門様が何をやってても「かっこいい」という回答しか出ません。なんか泣けてきた。自分の情けなさに。パブロフの犬以下ですよ。トホホ。
そしてめちゃめちゃ貧相なスーパースラッガー天国がコーギーと戯れつつオープンカフェで詩を綴っている間に話は進み(なんかこう書くと私がサイコさんみたいだが本編の粗筋をそのまま書いただけです)、なんかものすごい挑発をかましつつ虎鉄先輩登場です。ていうかコレ挑発?ダンスパーティーで「お嬢さん、お相手を」とジェントルメンに誘われたレディが恭しく差し出した手のようだと思いましたが、帥仙の「だから?」で目が覚めましたありがとう帥仙。
そしてまた華武の愉快なローカルルールが垣間見える言動がちらほら。
部員を「これ」で呼びつける野球部監督。「はっ」と返事する部員。指示を「伝令」と言う監督。監督の指示を「お達し」と言う部員。この部で青春を過ごした生徒達が無事に社会に溶け込めるのかが非常に不安なマンダラです。やだよね、「ちょっと八手くん、この書類課長にハンコもらってきてー」「はっ」……イヤだな、やっぱ。
「先輩、ダメでした。この工程表では認められないとのお達しです」………激しくイヤだな。やっぱよくないよ、監督。よくなくねぇよ!!
まあそんなことはともかく、「八陣守備」とやらで「どこへ飛ぼうがグラウンドはこの華武が支配した」なんていう、シャカ様の六道輪廻を彷彿とさせる様相です。すげえな八陣守備。何がすごいってネーミングだ。とりあえず、そんなすげえ守備ならさっさと実施しとけよと思うのですが、やはりそれは半減野球なんか提案したくらいだからハンデとして使わないでいたのでしょうか。だとすると、やはりこの状況はちょっとした屈辱な訳で、お面の下で悔しい表情してたりするんでしょうかね菖蒲監督は。楽しい人だな、菖蒲監督。猪里先輩の忠告虚しく虎鉄先輩が打ち取られた後でも「兵法を制するものが試合を制する故」とかまた万単位のジャンプ読者からツッコまれそうな台詞を吐いてて、私はもう「ひゃっひゃっひゃっひゃっ」とか変な笑い声をあげてしまいました。もうホント素敵ですよ監督!!
ところで今回は猿野もかっこいいとこ見せてましたね。特訓の甲斐はありましたようで。しかしその後がいけませんでしたが。牛尾先輩も「あとでケツトンボ1000回だね」とお素敵な笑顔でおっしゃってましたが、最近ホントに牛尾先輩の扱いに未だ戸惑い気味です。ちなみにA氏に「この牛尾先輩、お前の書いてる牛尾先輩っぽいね」と言われて驚きました。私のイメージしている牛尾先輩はむしろ、こういう時には微笑みながらも青ざめていて「胃が痛い……」とイヤな汗をかいてる感じですが、ご覧下さっている方にはそういうタイプには見えてないということでしょうか……。しょ、精進します。
また相変わらず喧嘩にあけくれる犬飼と猿野を遠くから見つめる蛇神先輩と葵ちゃん。久々に葵ちゃんの不安そうな表情にきゅうんとしてみたり蛇神先輩と葵ちゃんのミラクル連携プレイに喝采をあびせてみたりジャンプしながら投球する葵ちゃんのカッコ良さにそこいらへんをのたうち回ってみたりと大騒ぎでした。いやもうHAHAH~Nとかはいいから虎鉄先輩、と心の片隅で思いつつも。そういうとこが好きですけどね、虎鉄先輩……。
今回のラストは「打たれる事を恐れるな 我らが点にはさせぬ」という蛇神先輩の頼もしい御言葉で締めくくられましたが、なんかこの展開覚えがあるなーと思ったら2,3年軍vs1年軍での子津降板前の展開にちょっと似てるんだな……。最近犬飼カッコイイよなー。とてもじゃないけど趣味が自分探しの男子高校生には見えません。どっちかというとヘタレた感じの犬飼が好きなので、今後がちょっと心配です。
2003年1月6日
ジャンプ6-7号購入。
なんつーかね、今回は新春早々イイ話で非常に満足です。
前半のギャグはもう鈴木信也が鈴木信也である為に不可欠なものとして読むとなんだか非常に心が暖まります。単行本7巻でのトークで、いつもの飛ばしっぷりはやはり無理していたことが発覚して以来、はっちゃけたギャグを見ては密かに涙ぐんでいる自分がいます。ギャグが出てくると「ああ、まだギャグを描けるだけの余裕がおありなのですね、信也先生」とちょっと安心します。相変わらず感じ悪いファンですいません。
さて今回、久々に登場しました子津ッチュ。やっぱ健気ですね!!うんうん、おばちゃんそういう子大好きよ。などと言いながらお年玉など用意したくなりました。だって泣けるよ。なんか大根飯とか食ってそうな雰囲気すら漂ってます(言いすぎ)。
しかしそんな子津へのもみじちゃんのお言葉「俺は嫌いじゃあねえぜ」にはなんでだか爆笑してしまいました。アンタどこの青春野郎ですか一体。今までもみじちゃんは「ジャス学の夏とさくらを足して女の子っぽさをひいたキャラ」という認識だったのですが、あの台詞で「ジャス学の夏とさくらと伐を足しっぱなしにしたキャラ」という認識に変わりました。なんだよ、どいつもこいつもジャス学キャラじゃん。ていうか鈴木先生は絶対ジャス学ファンだと信じてるのですがそのあたりどうなんですか先生。
そんでもって、子津ッチュが檜ちゃんに酷いことを言われまくった後のギャグはマンダラ的に大ヒットでした。「バルハラの大地でその若い命を散らしていた」って、その散りっぷりに乾杯です。キャプテンなんか旗持っちゃってるし。「死んでも旗を離しませんでした」と墓碑に入れて差し上げたい。端っこの方で上半身埋まってる猪里先輩にも「死んでも大根を離しませんでした」と墓碑に(以下略)。ちなみに葵ちゃんは何気にグラサン外しているのが気になります。外れたグラサンを最後の力を振り絞って握りしめたのか、それとも意識を失う前に「せめて最後はグラサン越しでない景色を目に焼き付けたい」と自ら外したのか、そして伸ばした右手は比乃を助けようとしてのことなのか、考えると夜も眠れません。こういうどーでもいいことを全力で考察するのがオタクとしての嗜みです(違います)。関係ないですが、パイ投げ大戦争でパイを剃刀カーブで投げてるほっぺ先輩が可愛いです。可愛いといえば、「人間の汚い部分ばかり」と辰羅川を怯えさせた一連のコマの中で、犬飼のエロ本万引きがやけにマッチしててたまらんです。どれも小市民的な犯罪(自販機の下を探るのは犯罪かどうか微妙ですが)の中、ただ一人周囲に怯えている犬飼に大喜びしてしまいました。ベストオブ万引きが似合う男として敬意を表したいと思います。いやそんなことで敬意を払われても嬉しくないよな…すいません、犬飼ファンの皆様…。でも私も犬飼好きなんです、これでも。
ところで華武の菖蒲監督も大好きです。相変わらず不自由な日本語しゃべってんな、という感じですが(私に言われたくないだろうけど)そんなとこが大好きです。尊敬語と目下に対する言い回しがごっちゃごちゃで「少なくともこの人絶対国語教師じゃないな」と判断するには十分です。いや、出てきた時点で判るようなことですけども。ていうかこの人一体何の先生なんだろ…。あの格好で教壇に立っちゃうんだろうか。そんで「出席番号27番、37ページ2段目から読み上げよ」とか言ったりしてるんだろうか。平然と「ここは期末テストにも出す予定故」とか言ったりしちゃうんだろうか。そんな授業受けてみてえ。
そんな妄想を膨らませてるうちに、何やら御門様がまたカッコイイことになっててびっくり。久々にシリアスでしたね、キャプテン。蛇神先輩も久々に活躍なさって、イイ話になってます。監督もカッコイイっす。なんとなく今回の監督とキャプテンのやりとりは予想した展開ではあったのですが、でも久々にスカッとしました。どっちかっていうと、部員が激しくブーイングしだして牛尾キャプテンが「野球を愚弄する者は野球を愛する者には勝ちえない」みたいなことを言ってみんなにやる気を起こさせるって感じかと思ってましたが。そんなことより、キャプテンが紳士的なカッコ良さ大爆発でホームランを放ったあと、嬉しそうに微笑む葵ちゃんにまた心癒されたりしたマンダラです。来週あたり、一軍が出てくるでしょうか。いや、もう少し隠し球がありそうな予感も。
ところで今回の白春、ちゃんとティッシュで鼻かんでるらしいとこを見て安心しました。袖がガビガビになってそうだと思ってましたが、そうでもないのかな…。
どうでもいいですが、先日入った料理屋さんで小学生くらいの男の子がジャンプ読んでたんですが、彼はジャンプを開くなり真っ先にミスフルを探して読み始めてたのを見て心の中でガッツポーズでした。小さな喜びを日々見つけて生きる糧にしています。……ホントに小せえな……。